韓国語学習アプリ・K-up!を運営する株式会社OCHER社長・中山優陽さん

関西大学政策創造学部2回生の中山優陽(ゆうひ)さん(19)が、関大生ら4人とともに株式会社OCHER(オーカー)を設立。無料の韓国語学習アプリ「K-up!(ケーアップ)」を4月16日にリリースした。

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現在、約300人が利用。年内に登録者500人を目指す。関連イベントなどで収益も出始め、中山さんは「バイトとかお小遣いのお金とは、重みが違う。自分が考えた企画でお金を生み出すということは、今までに経験したことがない喜びや達成感を感じる。起業してよかった」と、社長としての手腕を発揮している。

K-up!は、K-POPの歌詞を元にした教材。「ただただ文法とか単語を説明するだけではなく、歌詞が題材になっているので、K-POP好きの方だったら、聞いたことがあるフレーズが『こういう意味だったんだ!』とか『こういう文法で成り立ってたんだ』というのがわかりやすくなっているのが特長。韓国語を第2外国語として履修されて、ちょっと挫折してしまったという方も、学校のテキストよりわかりやすくて楽しいものになっているので使っていただきたい」と話す。中山さん自身も、意思疎通ができるまで韓国語が上達したという。

もともと旅行業界を志していた中山さんだが、コロナ禍で逆風に見舞われた。自身の将来を真剣に考え直し「やっぱり、一つの企業に身を委ねてしまうというのは不安定な生き方だなと思った。自分で会社を興して運営していくという起業という選択肢を持った」と振り返る。

学生向けのスタートアップ支援に力を入れる関西大学梅田キャンパスの起業家育成プログラム「Hack Academy」に参加。本格的に起業を目指すようになった。ビジネスプランのコンペを勝ち抜き、関西大学から資金を獲得。2022年2月22日、大阪市内で株式会社を設立した。社名のOCHERは「おうど色」で先見性、あくなき探究心などの意味があるという。

誰もが平等に、教育が受けられる社会を実現したい。関大生ら5人で設立した企業の理念は、中山さん自身の強い願いでもある。韓国語のスキルを得たことが、新たな自信につながったといい「男女の差とか、生まれた家の経済力の差がなく、教育を受けられるようになってほしいとの願いがある。勉強がしたいのに、経済力でかなわない子がたくさんいる。私はお金は出せないけれど、小さな自信や学びのきっかけを与えることはできる」と、無料の学習アプリを推進していく原動力を語った。

政策創造学部を休学し、社長として奮闘する中山さん。「周りの声が気になったりとか、勇気を持って踏み出せないっていうこともあると思うけど、挑戦しようという学生を応援してくれる方はたくさんいる。自分の自信にもなるので、恐れずに挑戦してほしい」と、起業を目指す関大生の背中を押した。

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