パリ五輪挑戦を表明した山崎アンナさん(左)、高野芹奈さんのアンセナペア

東京五輪セーリング女子49erFX級に出場した関西大学人間健康学部の高野芹奈(せな)さんが10日、都内で会見し、2024年パリ五輪挑戦を表明した。東京五輪で共闘した山崎アンナさん(22)との「アンセナ」ペアで臨む。関大入学すぐの2016年リオデジャネイロ五輪に出場。関大生生活7年目の〝7回生〟でようやく卒業も見えたが、活動資金不足に直面。あの前澤友作さんにインスタでDMを送るなどして、支援を求めている。

【写真】堺キャンパスでの高野芹奈さん スマホに写っているのは…錦織圭!

お返事待ってます!資金難に直面した高野さんが、驚きの行動に打って出た。宇宙にまで行った〝お金配りおじさん〟をはじめ、世界のセレブにインスタのDMでラブコールを送った。アリアナ・グランデ、ジョニー・デップ、ジャスティン・ビーバー、テーラー・スウィフト、ビヨンセ、レオナルド・ディカプリオ…。現時点で、色よい返事はないという。

山崎アンナさん(左)と肩を組む高野芹奈さん

なりふり構ってられないのは理由がある。東京五輪が終わり、アンセナペアを支援していた化粧品メーカー・ノエビアとの契約が終了。年間約2000万円かかる活動資金のめどが立っていない。ヨットの購入費でさらに約1350万円必要。所有しているのは、バルセロナに保管している約125万円の中古艇1艇のみ。国内に船はなく、活動に支障をきたしている。

高野さんは「資金面っていう部分で、前回(東京五輪)は順風満帆にさせていただいたんですけど、今回はスポンサーさんともお別れをして、本当にほぼゼロっていう状態。学生しながら生活しながらスポンサー探しもしながらっていうので、かなり今の状況としては過酷なんですけど、泣いたり笑ったりしながら、踏ん張りながら頑張ってます」と、逆風に耐えている。

企業を回っての営業活動のかたわら、前澤さんにインスタで長文のメッセージを送りプレゼンした。「前澤さんは夢を持っている方。夢を追いかけるという点では一緒。夢に向かって走っていると思ってくれれば」と期待を寄せるも「まだ既読にもなっていない…。返事が来たら泣いて喜びます!」と必死に訴えていた。

山崎アンナさん(左)とのペアで東京五輪に出場

アンセナの東京五輪は18位。パリではメダルレース(決勝)進出を目標に掲げた。「東京五輪を経てまだ成長過程にあると思っている。パリが自分の最終ピークを迎える大会じゃないかなと思ってきた。東京で辞めたくないという気持ちもあった。私たちはいけるぞっていう風に思って始まった。集大成にはならないかもしれないけど、まずはひとつの節目として頑張りたい」と、関大生・卒業生としては前人未踏の夏季五輪3大会連続出場を目指す。

2016年のリオ五輪出場時は1回生。2回の五輪出場を果たし、世界を転戦しながらの関大生生活は7年目の春を迎えた。残すは語学を含めた4単位。高野さんは「ようやくこの春学期で卒業できそうです!」と、この日いちばんの笑みを浮かべた。

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