「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日、さいたまスーパーアリーナ)
女子SPが行われ、2大会連続の五輪出場を狙う宮原知子さん(23、21年文卒)=木下グループ=は、73.76点で4位発進。北京五輪代表3枠をかけ、25日のフリーに臨む。白岩優奈さん(文2)は56.93点で21位に入り、上位24人によるフリーに進出。関大生ラストイヤーになった森下実咲さん(人間健康4)は48.37点で27位で、フリーに進めなかった。以下、宮原さんとの一問一答。【村岡すみれ】
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− SPを振り返っていかがですか?
宮原「えっと…そうですね、大きなミスなく終えれたのが、まず一番、ほっとしている部分です」
− 昨日は「楽しんで思いっきり滑りたい」とおっしゃっていましたが、できましたか?
宮原「え〜楽しんで滑れたって思えたのは、もう最後のステップだけって言ってもいいくらい緊張してたので、でもあの以前のような、自分の中で少し違和感のある緊張感とは違う、あの…『やるぞ』っていう緊張感を持って臨めたことは本当に、1年間やってきたことが良かったなって思えた部分だったので、そこは良かったです」
− 73.76点という数字はどう思いますか?
宮原「え〜っとそうですね、回転不足があるなって自分でも思いながら飛んだジャンプもあったので、あの…70点台乗れてほんとに、あの良かったなと思ってます」
− 「回転が不足したな」と思ったジャンプはどれですか?
宮原「ん〜(笑)。フリップは絶対アウトだと思って、3−3はほんとに堪えた感じだったので、あの…まぁ『良かったな』っていう手応えもありつつ、もしかしたら取られるかもしれないっていう気持ちもありました」
− フリーに向けての意気込みをお願いします。
宮原「フリーは1日空くので、また一旦気持ちをリセットして、新しい試合だと思って、あの…練習と、あと試合と、しっかり滑り切りたいと思います」
− フリーで北京オリンピックの枠に入るために、メンタル面で何が自分に必要か、またどういう気持ちでフリーを滑りたいか教えてください。
宮原「え〜そうですね、この大会は北京オリンピックがかかっている大会っていうことですごく注目はされていると思うんですけど、ん〜自分としては、これまであの…2シーズンの間、気持ちを持つのがほんとにすごく難しかった時期があったので…。ん〜…結果よりも、やっぱり自分らしい演技ができたらいいなと思ってこの大会に来てます」
− このタイミングで衣装をピンクに変更した狙いはなんですか?
宮原「え〜っと狙いは無くて、この大会に間に合ったっていうのが(笑)、ほんとのところで、えっと、あの、ずっと変えたかったので、1シーズン通して前の衣装をバージョンアップしたものをずっと使う…使って、ちょっと試合直前になるか迷ったんです、なるので、変えるかほんとに迷ったんですけど、でもやっぱり新しい衣装も着たいっていう自分の気持ちもあって。直前だったんですけど、あの、着ました(笑)」
− GPシリーズが終わってからはアメリカで調整されていたんですか?
宮原「いえ、そのまま日本に帰ってきて、あの、日本は隔離がまだあった時期だった…今もあると思うんですけど。なので、カナダに行って帰国が難しくなることを考えると日本にいた方がいいのかなと思ったので、日本でずっと練習してました」
− このような状況になったので、結果的に良かったなという感じですか?
宮原「そうですね、ほんとにラッキーとしか言えないので、あの…まぁ戻ってきておいて良かったなと思いました」
− さっきおっしゃっていた『しんどかった時期』の気持ちをどうやって乗り越えられたのか、また4年前と比べて自分が強くなってるなと思う点はどういったところでしょうか。
宮原「え〜そうですね、う〜ん…。ほんとに考えすぎてしまうところが自分の悪いところなんですけど、どんどんどんどん悪い方向に、悪循環になっていくっていうのを、まぁ分かっていながらもやっぱり試合では不安が押し寄せてくるので、そこをどうにかしたいっていうまぁ強い気持ちがあって、色々メンタルの部分に取り組んだのが、少しずつ形として現れてきたのかなと思ってはいるんですけど、強くなった…まだ強くなったとは思えてはないですけど、まぁ以前に比べたら、その、調子が悪かったりとか、不安が出てきた時の気持ちの持ち方が少し、あの、う〜ん…マシ…ポジティブに捉えられるようになってきたかなと思います」
− その不安の1番はジャンプのことですか?
宮原「ジャンプがやっぱり大きいかなと思います」
− 「違和感のある緊張感」がこれまであったとのことですが、その原因は何だったんでしょうか?
宮原「原因はもう…試合で自分のできるいい、一番いい演技がしたいっていう強い気持ちから来てしまってるんじゃないかと思っているんですけど…ほんとの原因は自分でもわからないですし、あの…まぁ、原因はわからない中でも『なんで?なんで?』って考えるよりかはその…まぁ出て来るものは仕方がないので、そこをどう対処するかっていうことに目を向けてやってきました」
− 「やるぞ」と思えた大会は久しぶりでしたか?
宮原「ん〜、似たような気持ちもあったかもしれないですけど、今が初めて、そうなんか、強く思えた時かなと思います」
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