村元哉中、高橋大輔組北京五輪に向けた大きな一歩!ラ・バヤデールはこれからもっと進化する

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村元哉中、高橋大輔組

アイスダンスのフリーダンス(FD)が行われ、関西大学KFSCの村元哉中(かな、28=16年人間健康卒)、高橋大輔(35=08年文卒)組は108.76点、合計179.50点で6位。国際スケート連盟(ISU)公認国際試合での日本勢歴代最高得点をマーク。22年冬の北京五輪出場に向けた大きな一歩となった。

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演技を終えた2人は、氷上で力強くうなずき合いながらハイタッチを交わした。

国際スケート連盟(ISU)公認大会では日本歴代最高点となる、179.50点を獲得した。これで、村元・高橋組は前日のリズムダンス(RD)、FD、総合得点のすべてにおいて日本勢の歴代最高得点を更新する結果に。カップル結成2年目にして、早くも快進撃は止まらない。

国際大会ということもあり観客席には日の丸の国旗、そして「K7DI+」と書かれた〝かなだい〟を応援するファンのタオルで埋め尽くされていた。

RDでは緊張のあまり観客席に意識を向けられなかったという高橋さんだが、この日のFDでは「(演技をするうちに)徐々にまわりが見えてきて、最後終わった後にほんとにすごいたくさん拍手くれてる景色を見ることができて、やっと『あっ、終わったんだな』って思いました(笑)」と率直な心境を振り返った。

村元さんもまた「(FDの演技が)終わって挨拶した時に、すごいたくさんの人がこのコロナ禍でも会場に足を運んで見に来ていただいてるっていうのを実感しました。日の丸だったり私たちのバナータオルだったりとかたくさん見えたので、日本開催での試合に来れて良かったなと、すごい感動しました」と、リンクから見た景色を思い浮かべて笑顔を見せた。

FDの演技を終えた2人がそろって口にしたワードが「自信」だった。

昨シーズンからの1年で成長した点を聞かれた村元さんは「1つ1つのエレメントにすごい自信を持って挑めてるなっていうのは演技を通して感じたので、すごい成長できてるかなって」と答えた。一方の高橋さんも演技全体の感想として「RD・FDともにおっきなミスなく、おっきな舞台を終えることができたので、すごく1つ自信になったと思います」と、それぞれ演技中や演技後に確かな手応えを感じていたという。

それが形となって現れたのが、演技終了後のあの印象的なハイタッチだったのかもしれない。

FDで演じたプログラムは、昨シーズンと同じくクラシックバレエの名作「ラ・バヤデール」だ。2シーズン連続でこの曲を使うことになった経緯を聞かれると「ラ・バヤデールはまだまだもっと進化するというか。ほんとに素晴らしい曲なので、完成形を目指したかった」と高橋さん。

「同じ曲なんですけど、エレメンツだったり構成も結構変わっている部分もあるので、自分自身も滑っていてまったく違うプログラムを滑っているなっていう感じ」と村元さんもうなずいた。

今年のNHK杯は、来年2月の北京五輪の代表を選考する上でも重要な局面となっている。たった1枚しかない北京への切符を誰が手に入れるかはまだわからないが、今回村元・高橋組が日本勢歴代最高得点を獲得したことは大きな追い風となっただろう。

まだまだ進化を止めない2人が見せるラ・バヤデールの“完成形”とは一体どのようなものなのか。それが見られるのは、北京五輪という大舞台なのかもしれない。

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