「フィギュアスケート・グランプリシリーズ第4戦・NHK杯」(12日、国立代々木競技場第1体育館)
アイスダンスのリズムダンス(RD)が行われ、関西大学KFSCの村元哉中(かな、28=16年人間健康卒)、高橋大輔(35=08年文卒)組は70・74点で6位発進。2022年北京五輪代表の1枠を争う小松原美里(29)、尊(30)組の自己最高スコア68・13点を上回った。〝かなだい〟カップルにとって初の国際スケート連盟(ISU)公認大会で、いきなり日本勢歴代最高得点をたたき出した。以下、2人との一問一答。【村岡すみれ】
【写真】2020年全日本選手権の名シーン…RDの演技終了後、氷上で抱き合う村元さんと高橋さん
ー 第1滑走ということで、どのような気持ちで競技を迎えましたか?
村元「そうですね、えっと初めて…あ、今シーズン初めての国際試合、えっとあの、1番滑走で幕を開けれる、アイスダンスの幕を開けれるっていうことで、すごいあの、まぁえっと、日本で開催試合ですごい誇りに思ったり、すごいワクワク感と、はい、あったので、第1滑走に関してはあんまり余計なことを考えずに滑れたので、良かったと思います。
高橋「そうですねもうあの、リズムダンスの方では第1滑走になるってことがわかってたので、もうほんとにあの練習の時から、イミテーションを兼ねて1番滑走で練習をするってのをやってきたので、そこらへんに関してはね、すごく自信を持って挑むことができましたし、まぁ、緊張感も高かったんですけどまぁ、逆に1番最初に滑れて、なんか思いっきりやれたのでよかったかなと思ってます」
ー 今回のリズムダンスで良かった点があれば教えてください
村元「そうですねえっと…やっぱ1つ1つのエレメント自信持って滑れたっていうのもすごいよかったのかなぁと思うんですけど、すべて含めて表現、パフォーマンスをするってのが1番、なんか今日はうまくいったんじゃないかなぁと思ってます」
高橋「そうですねあの、もうなんかあの、スタートから、後半に至るまで公式練習の時はちょっとね、バタバタした部分もあったり距離感がつかめなかった部分あるんですけど本番はほんとに落ち着いて、いい距離感で挑むこともできましたし、まぁ細かい部分を言えばやっぱりちょっとしたミスっていう部分はたくさんあるんですけど、全体的に通してあのほんとに非常にうまくいったので、すごく自信もついたリズムダンスになったんじゃないかって思います」
ー 70点を超えたということで、得点の受け止めについてはいかがでしょうか
村元「そうですねえっと、まだあのレベルをチェックできてないんですけど、まぁあの初戦の国際試合で70点台乗せれたっていうのはすごいよかったかなぁと思ってます。あんまり点数のことは考えてなかったんで、正直何点出るか予想がつかなかったので、まぁあの、いいスタートを切れたかなぁというふうに思ってます」
高橋「そうですねまぁ点数っていうか、僕たちはほんとにあの毎回毎回100%を出していくことが必須だったので、その、演技っていった部分に重点を置いてたので、この評価を頂けたってことはすごく素直に嬉しく思いますし、まだこれをどんどん上げていけたらなっていうふうに思います」
ー フリーダンスに向けて意気込みをお願いいたします。
村元「そうですねえっと、フリーダンスの方は昨シーズンとおんなじラ・バヤデールのフリーダンスなんですけど、構成はあまり変わってはいないんですけどトランディションだったり、リフトの難易度だったり上げてきて、まぁほんとあのまた、昨シーズンとは全く違う、同じ曲なんですけどまったく違うプログラムになってるので、和の雰囲気からガラリとクラシックバレエのバヤデールの世界をうまく表現できたらなと思ってます」
高橋「そうですねまぁ、フリーに関してはほんとに同じラ・バヤデールを使うんですけど、先シーズンからほんとちょうど1年になりますんで、その1年で成長した部分っていったところをたくさんの前でお見せすることができればなと思ってます」
ー 全日本だけでなくすべての試合がオリンピックの選考会であるという要素がありますが、お二人の中ではどのように受け止めていますか?
高橋「うーんまぁでもあの、ほんとに1試合1試合、やっぱりこう全力を出していかなければいけないっていったところで、まぁその選考基準っていったところはあんまり考えずに、この数少ない試合を思いっきりやるだけだっていう気持ちで挑んでます」
村元「そうですねえっと、まったく同じにはなるんですけど、選考基準っていうのはもちろん承知の上なんですけど、1つ1つの試合を大事にあの、自分たちができる100%を滑るっていうことだけをいま集中してやってるのでその結果、それは最終ついてくるとは思うので、1つ1つの試合を大事に滑りたいなと思っています」
ー 高橋さんが髪の毛を伸ばしていたり赤が入っていたりするのは演技や衣装を意識してると思うのですが、その髪についての狙いなどを教えてください。
高橋「まぁあの、髪の毛伸ばすっていうのはマリーナコーチの方からの指示っていったところもあるんですけど、やっぱりシングル時代とアイスダンスとでちょっとガラッとやっぱり空気を変えていきたいっていったところがあったので、まぁそこら辺はマリーナの言う通り伸ばして、この赤に関しては哉中ちゃんのコスチュームの赤とまぁこう、なんていうんですかね、トータルパッケージとしてどこか1つ、なんかこうポイントっていったところを入れられればなっていったところで、髪の毛にちょっとエクステをつけてっていうふうに、はい、やりました」
ー それぞれの振り付けやポーズが持つ意味を教えてください。
高橋「そうですねまぁ、前半に関してはちょっと波だったり、海だったり…魚だったり(笑)、なんかそういったちょっとあの、水もの?っていった部分を表現してて、まぁリフトはちょうど「どっこいしょ」のとこで持ち上げようみたいなところがたまたま上手くはまったっていう形で、釣り上げてるっていう感じに見えるかなっていうので、ちょうどいいのかなっていうふうに思って」
村元「結構あの…前半は、結構こういう、手で?波の音か…」
高橋「動き?」
村元「波の動きを…」
高橋「表現?」
村元「表現したりとかはしてたので」
高橋「後半に関しては…そうですね、色々ですねもう。日本っぽさ、歌舞伎だったり神社だったり芸者さんだったり、なんかそういったいろんなものを組み合わせて、哉中ちゃん浮世絵の世界じゃないですけど。逆にはちゃめちゃな、なんでもありな世界っていうので日本ぽさっていうのを表現しているっていう」
ー 高橋さんの体が大きくなったように見えますが、昨シーズンから体重が増えたりはしましたか?
高橋「えー、全然測ってなくて…はい。まぁでも全体的に?ひと回りはおっきくなったのかなっていうふうには…自分のなんていう、姿、姿を見たときにはちょっと思います」
ー どれぐらいのペースでトレーニングしてますか?
高橋「まぁ週3…週3です。あの、練習後に週3、入れてやってます」
ー 昨シーズンに比べてリフトをしやすくなったりとかはありますか?
高橋「まぁ、安定感っていった部分では…たぶん…わかんない、どう?哉中ちゃん(笑)」
村元「あります。すごいあります」
高橋「先シーズンはちょっと不安定だったのもかなりあったんですけど、まぁだいぶ安定感は出てきたかなっていうふうには思いますけど、はい」
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