関西圏の駅などで導入されているアイカサ

関西大学が千里山、梅田の両キャンパス内で、日本最大級の傘のシェアリングサービス「アイカサ」を導入することが25日までに分かった。大阪府内の大学では、初の導入となる。

【写真】「関大で一番おもろいやつ誰やねん選手権」に出た関大生時代のゆりやん

「アイカサ」は、東京の株式会社Nature Innovation Groupが運営するどこでも傘をレンタル、返却する傘のシェアサービス。駅や商業施設に置かれている「アイカサスポット」から、スマホのアプリを通じて1日70円で傘を借りることができ、利用者は好きなスポットに返却する。

6月2日から千里山キャンパスの西門(阪急関大前駅すぐの門)と凜風館入口、第1~3学舎の1号館入口、第4学舎の2号館入口の6箇所と梅田キャンパスのJR線路側入口の計7箇所に、アイカサスポットを設置する予定。関大生は、初回利用のみ1日分が無料となる。

大学には月平均30本以上のビニール傘が落とし物として届くという。関西大学は2020年2月、大阪府と大阪市の「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」に賛同する形で「学校法人関西大学プラスチックごみゼロ宣言」を発表。ビニール傘の排出量を減らすことを目的に、アイカサの導入を決めた。

関大では、大学の関連会社を通じ2013年から「関大みんなの傘」と称した独自の傘無料貸与サービスを運用していたが、借りパクが相次いだ。最初に導入した700本の傘が返却されずに無くなり、14年に追加した600本も霧散。うやむやに終了してしまった苦い過去がある。アイカサと連携することで、利用問題の解消を図った。

大学の担当者は、千里山キャンパスの各学舎などにアイカサスポットを設置することで「授業や課外活動の移動の際、突発的な雨に悩まされることもある。アイカサがあれば濡れずに学内移動ができる。学内外を問わず、自分の好きな返却スポットに傘を返却できるので、学生生活の利便性向上にもつながる」と期待した。

【関連記事】

関西大学6月1日以降の授業どうなる!?前田学長がコメント

悠久の庭は「密」!?ワイドショーで大拡散…関大は〝密じゃない〟

2021年もオンラインに…ひとり暮らし学生への5万円再支給はあるか?

関大オンライン授業で障害 授業参加できず…「関大LMS」怒りのトレンド入り

関大前の人気ラーメン店「武双家」が通販開始!初日は秒殺完売

返事を書く