「フィギュアスケート・西日本選手権」(30、31日・京都アクアリーナ)
30日に男子SP、31日に同フリーが行われ、現役最後のシーズンに臨む本田太一さん(22=経済4)はSP60・81点、フリー116・36点の合計177・17点で7位に入り、全日本選手権(12月23~27日、長野ビッグハット)出場を決めた。須本光希さん(19=政策創造2)もSP66・05点、フリー136・09点の合計202・14点で4位。全日本切符を手にした。
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集大成の舞台へ駒を進めた。フリーの演技を終えた本田さんは「超最低限、まずは全日本に進められた。年末までに頑張って、モチベーションを上げていく」と、現役生活のクライマックスとなる全日本選手権のリンクがはっきりと見えた。
引退を表明して、臨んだラストシーズン。「先輩たちの引退試合のような演技をしているところが想像できない…」としながらも、演技を通じて伝えたい思いがある。「まずは(全日本の)SPを通過してフリーで自分的にも満足のいく、またお客さんやファン、家族、スケート仲間に伝わるような演技ができたらなと思っています」と力を込めた。
SPの曲に、02年ソルトレイク五輪で金メダルに輝いたアレクセイ・ヤグディンさんがエキシビションで使った「Ancient Lands」を選んだ。引退する時はこの曲と、決めていた本田さん。「自分の中で目標にしているのがアレクセイの最終であったりとか、男らしく力強いジャンプ」と改めて理想を語った。
今季初戦となった近畿選手権(10月3、4日・大阪府立臨海スポーツセンター)よりも一歩、その理想に近づいている。「自分の中で技術的にも試合で挑戦する力がついてきた。力強さというよりは汚いというか…あまりスケートが良くないと感じている。まだ少し時間があるので、そこを修正していきたい」と手応えをつかんでいる。
近畿選手権では、涙にくれた妹の紗来さんのことを気にかけていた。この日も「望結に関して言えば、実力からいってもほぼミスのない演技が必要になってくる。真凜に関しても東日本通過や全日本出場を目標にしていい選手じゃないと思っている」と、東日本選手権に臨む妹たちへエール。その上で「出来ることなら3人で行ければなと思っている」。あふれるきょうだい愛をのぞかせるお兄ちゃんは、全日本選手権での競演を熱望していた。【村岡すみれ】
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