白岩優奈さん
フリー終了後、オンライン会見に臨んだ白岩優奈さん

「フィギュアスケート・近畿選手権」(3、4日、大阪府立臨海スポーツセンター)

全日本選手権(12月23~27日、長野ビッグハット)の予選会を兼ねて3日に女子SP、4日に女子フリーが行われ、白岩優奈さん(18=文1)はSP57・20点、フリー107・44点の合計164・64で6位。昨年のロシア杯以来となる氷上舞台で笑顔を見せ、次の関門となる西日本選手権(10月29~11月1日、京都アクアリーナ)への進出を決めた。

3日のSP。緊張の面持ちでリンクに足を踏み入れた白岩さんだったが、演技後には笑顔がはじけた。「久しぶりの緊張感の中、楽しく滑れてよかった。無観客だったが、自分の演技が審査員の方からどのくらい評価されるか楽しみだった」と振り返った。

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昨季は全日本選手権出場を前に、右頸(けい)骨損傷などのケガに襲われた。特別な舞台で、無念の欠場。悔しさをにじませながらも「全日本を見るのも辛かったが、クヨクヨしていても仕方がないので。両親に頼み込んで試合を見に行った」と前を向いた。ライバルの良い点や自分の課題も見つかり、収穫を得たという。

ケガの治りが遅く、コロナ禍でリンクが閉鎖。練習が思うようにできなかった。8月からジャンプの練習を始め、ノーミスで跳べるようになったのは最近だった。「久しぶりの大会は内臓が飛び出るくらい緊張したが、その緊張も10カ月ぶり。うれしかった」と、氷上に立てる喜びをグッとかみしめる。

SPは「エデンの東」。かつては関大生時代の町田樹さんがソチ五輪に挑んだ同名米テレビドラマのテーマ曲を、新しいプログラムに採用した。濱田美栄コーチ(60)の提案で、エルネスト・マルティネスさん(22)が振り付け。「新しい発見があるかと思いお願いした。エルニさんからは〝ニュー優奈〟を見せて欲しいと言われた」と自信を見せた。

2度の転倒があり、SPとは一転、悔しそうな表情を見せた4日のフリー。昨年のプログラム「AMEN」を継続させた。「去年(ブノワ)リショーさんが振り付けてくださったのにまったくいい演技ができなくて。プログラムがいいのにそれをお見せすることができなかった。リベンジということで…」と理由を明かした。ニュー優奈と、不本意に終わった昨季のリベンジ。2つのテーマを胸に、18歳のスケーターが全日本の舞台を目指す。【村岡すみれ】

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