「重要告知」と書かれた立て看板が立てられた関西大学千里山キャンパスの西門

関西大学は7日、ネット掲示板に爆破予告があったとして、8月11日に各キャンパスおよび併設校を閉鎖し、学生や教職員など関係者の立ち入りを禁止するとした。

7日午前、吹田署から「8月11日19時19分にキャンパスを爆破するとの書き込みがある」との連絡を受けたという。ネット掲示板を確認した大学は、対応を協議。学生や教職員の安全確保のため、予告日のキャンパス閉鎖を決めた。

掲示板に書き込まれた予告(画像は加工しています)

大学関係者によると、関西大学への爆破予告は「K」や「S」などと呼ばれる掲示板の「犯行予告総合スレッド」に7日未明、書き込まれた。実際にある大阪市の施設や大学の名前を挙げ「コロナが大流行しているのにも関わらず感染防止に全く協力しない愚民共に対する報復である。コロナを拾ってばらまいている連中に関西大学と××大学の学生が多く含まれていることが判明した」とした。

予告では「当然関西大学と××大学にはポアの制裁を下さなければならない」と、1990年代に日本で地下鉄サリン事件などのテロ活動を起こした新興宗教・オウム真理教の殺人を意味する「ポア」という単語を使用。さらに「コロナで自宅隔離中の患者24名と共に無差別にボーガン発砲とカロメル(塩化水銀)散布を実施する」と不穏な言葉が並んでいる。

掲示板自体が〝炎上弁護士〟と呼ばれる唐澤貴洋弁護士を揶揄するものとあってか、書き込みの名前欄にも、同弁護士に危害を加える内容の固定ハンドルネームが使われていた。別の実名と住所も記載されているが、広報課では「唐澤貴洋氏にも、名前にも、爆破予告を受ける心当たりもありません」と説明した。大学では予告を受けた7日から、キャンパス内の警備や巡回を強化している。

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