関西大学の芝井敬司学長(64)は7日までに、9月21日に始まる秋学期の授業について「現状のコロナの小康状態が続くのであれば、対面型授業を基本に置きながら授業を再開したい」とした。
新型コロナウイルス感染拡大の第2波に備え、関西大学は学内での活動指針となる「新型コロナウイルス感染症に対する事業活動等の基準」を発表し、公式ウェブサイトなどで学生に周知した。
現在、授業については5段階に分類された警戒レベルのうち、学部の授業は原則遠隔授業となる「レベル2」。授業以外の課外活動などについては、感染拡大に留意しながら活動できる「レベル1」とした。
関西大学で開かれる大学の新型コロナウイルス対策本部会議において、国内コロナ感染者数や緊急事態宣言発令の有無などで警戒レベルを判断。学内活動は、その基準に沿ったものとなる。
警戒レベルでいちばん低いレベル1では「学部、大学院とも、感染防止に留意しつつ、対面型授業を基本とするが、遠隔授業も行うこともできる」とし、授業担当者の判断によってはオンライン授業ができるようにした。
東京都で感染者数が再び増加する傾向がみられ、第2波の到来が懸念される。秋学期からの対面型授業再開に、慎重姿勢をとる教授も多い。レベル1の「大阪府または近隣府県からは外出自粛等を促す注意喚起がなされていないが、国内で感染者が発生し、感染拡大への注意が必要な状況」が続いた場合、秋学期は対面型とオンライン授業を併用する形になりそうだ。
【関連記事】