関西大学千里山キャンパスで昨年12月中旬、文学部の男子学生が、法学部などがある第1学舎内の女子トイレを盗撮していたことが分かった。男子学生は大学の聴取に対し、盗撮したことを認めたという。
在籍する文学部の教授会は今年1月15日、関西大学の学則第40条にもとづいて男子学生を停学4週間の処分を下し、処分に至った経緯が第1学舎内で学生に貼り紙などで周知される異例の事態になった。
ツイッターなどでこの盗撮騒動がつぶやかれると、男子学生を停学4週間にした大学の軽すぎる?対応を疑問視する声が相次いだ。ブームスポーツのツイッターにも「退学だろ」「なぜ警察に突き出さなかったのか?」という意見が寄せられた。
ブームスポーツの取材に、ある大学関係者は「盗撮された女子学生と(女子学生の)親御さんは男子学生を許したため、あのような処分になったし、警察にも行っていません。文学部が盗撮があったことを公表したのも異例の措置で、あのような行為を絶対に許さないという強い警告の意味が込められている」と説明した。
今回の盗撮騒動が、盗撮行為を規制する大阪府迷惑防止条例での検挙対象にならないとの指摘もある。府の条例では公共の場所での盗撮は対象になるが、不特定多数の人が利用できない学校のトイレは対象外。「男子学生は関大生なので、建造物侵入にはあたりません。詳しい内容はわかりませんが、おそらく軽犯罪法違反での検挙も難しい。それをわかってて盗撮をしていたら…」(事情を知る関係者)と話す。
男子学生の学年や、どのような盗撮行為が行われたなどのいきさつは明らかにされていないが、停学4週間はどう考えても軽いような…。
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