2020年度の関西大学入試風景

関西大学の2020年度入試が1日、千里山キャンパスなど全国の14会場で始まった。同キャンパスでは、約4700人が受験。この日は文、経済、社会、政策創造、総合情報の5学部の学部個別日程の入試が行われた。

【写真】まだ千里山キャンパス正門から受験生が来場していたころの貴重な1枚

午前8時30分から試験会場への入場が許可され、阪急関大前駅は午前9時ごろから受験生でごった返した。駅前には塾や予備校のスタッフが並び、大一番に臨む教え子たちを励ます光景が見られた。

中国を中心とした新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、例年以上にマスクをした受験生の姿が目立った。関西大学では1月28日、コロナウイルスの感染拡大を念頭に置いた対策本部を設置。受験生に注意喚起したほか、すべての会場で手洗い用の消毒液を設置した。また、インフルエンザなどにかかって治っていない場合は、受験をとりやめるようウェブサイトなどで呼びかけた。

第1学舎のE501教室では、張り詰めた空気が漂っていた。受験生は、受験票の写真との照合のため試験官の指示でいったんマスクを取り外す。午前10時20分からは外国語の試験がスタート。祈るような思いで開始の時を待っていた。

3月入試をのぞいた関西大学の志願者数は7万9903人で、8万7655人だった前年より7.9%減だった。一定の基準をクリアして出願すると、英語を満点として扱う「英語外部試験利用入試」を導入した法、経済学部や、システム理工、人間健康学部で志願者が増加。ほかの9学部では志願者が減少した。

現役生・浪人生全体の大学志願者は、全国で前年より約1万5千人少ない66万人程度になる見通し。来年度から新しい入試制度が始まるのを控え、現役合格を強く意識した心理が強く出て国公立・私立とも難関大を敬遠する動きが出ている。

関西大学入試の志願者のうち、現役生と浪人生の比率は現役生が75.4%、既卒生が24.1%(高卒認定試験などが0.6%)で、現役生の比率が0.2ポイントアップした。

男女別では男子が67%。女子が33%で、昨年度に比べ女子の比率が2.9%減少した。

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