【全日本フィギュア・女子フリー】宮原知子さん「自分を見つめ直すいい機会になる」

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華麗な演技を見せる宮原知子さん=23日、東和薬品ラクタブドーム(撮影・白井康平)

「フィギュアスケート・全日本選手権」(23日・大阪府門真市東和薬品ラクタブドーム)

女子フリーが行われ、宮原知子さん(20=文2)は146.58点、合計223.34点で3位。大会5連覇こそならなかったが、来年3月に行われる世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)出場を手中にした。坂本花織さん(18)が優勝、関西大学KFSCの紀平梨花さん(16)が2位だった。宮原知子さんの一問一答は次の通り。

     

-結果はどう受け止めていらっしゃいますか

「自分の演技が、もう少しいい演技がしたかったので、くやしいんですけど、とりあえず終わって、やってしまったなという感じです。やっと終わったなって気持ちと、終わってしまったなという気持ちで、複雑な思いではあるんですけど、最後のフリップだけくやしくて、時間を巻き戻したい気持ちです」

-ルールも変わって、ジャンプの部分で減点のないようにって臨んで、その成果は出たんじゃないでしょうか

「ショートに比べて、すごく足に力が入ってしまっていたので、思っているよりも頑張って跳んでいるというか、そういう感覚があったので、もっとリラックスして、練習通りのことができればよかったんですけど、まだまだ道のりの途中なので、少しづつ良くはなっているととらえて、また頑張っていきます」

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-力が入ったのは、前の人の演技が影響した?

「前の選手がどんな演技をしたかというのはまったく見ていなくて全然知らなかったので、いつも自分との戦いで、緊張してしまったり力が入ってしまったりするので、そういうところで…グランプリファイナルみたいにちっちゃくならないようにしないと…っていう気持ちがありました」

-GPファイナルの悔しさを持って臨んだ今大会だった

「GPファイナルよりかはなんとか頑張れたのかなと思うんですけど、まだまだ自分の足りないところとかを、やっぱり毎回の試合で勉強することがあるので、それが今回もいろんな課題が見つかって、次につなげていきたいなと思います」

-この全日本で挑戦はできましたか

「そうですね。GPファイナルでは気が引けているような感じだったんですけど、今回は練習からしっかり持って行けたので、そういった意味では挑戦できたかなと思います」

-5連覇という意識はありましたか?

「いい演技ができればどんな結果になってもいいかなっていう気持ちだったので、5連覇っていうのは考えてなかったです」

-どことなくホッとしている部分もあるのですか

「今はちょっと…まだあんまり気持ちの整理ができてないのでわからないんですけど、グランプリずっと勝ち続けるより、いったん自分を見つめ直す機会になると思うので、そういう風にプラスに考えたいと思います」

-後輩たちがでてきたというので気持ちの面で違った?

「気持ちの面で今シーズン特に、いい演技をしたいっていうのをうまく本番で出すのが難しいなと考えているんですけど、今までとはまた違った気持ちで、毎年毎年違う気持ちで全日本に出ているので、また今年もまた違った気持ちで出ているのかなと思います

-今年はどう違った?

「今回は、新しくいろんなことを取り入れて、それをしっかり出したいっていう意識が試合なんかで出せてたので、全日本でしっかりそれをやりたいという気持ちでした」

-来年に向けて

「最後は自分の気持ちがいちばん左右してくると思うので、いろんな今シーズンの試合を分析して、こういう風に持って行けばいちばんいいかっていうのをまた見つけられるようにしたいです」

-納得できるジャンプだった?

「最初っからけっこうジャンプでこらえて跳んでいるという感じだったので、最後まで何が起こるかわからないと思いながら跳んでました」

-勝ちたいという気持ちが強かった?

「もしからしたらどこかでそういう気持ちもあったかもしれないので、最後は力入れちゃったと思うんですけど、点数は想像以上に出たので、もっともっと点数が出るっていう自信があったのかなと思います」

-点数が出た時にくやしそうな表情をしていた

「失敗…ダブルがあったのに、146点が出たので、フリップを跳んどけばっていう気持ちでした」

-新ルールでGOE(出来栄え点)の幅が広がっていて、対策の難しさって感じますか

「あまりGOEに関してあまり細かく、対策とったりとかはしてなくて、むしろ自分の技術を伸ばす、質を高めるっていうことを意識してやってます」

-やっている途中だって意識のほうが強い?

「そうですね。まだ完成形になっているとは言い難いですし、まだまだ伸びると思っているので、試合ごとにいろんな演技があっって、いろんな気持ちがありますけど、まだやることはたくさんあるので、頑張りたいとは思っています」

-世界選手権、楽しみな気持ちってありますか

「日本での初めての世界選手権に出場できるっていうことで、気持ちとしてはとにかく気負わずに、楽しんでいけたらいいなと思っています」

-SP1位でしたけど僅差だったので、そのへんを意識した?

「すごくみんな近い点数だったので、最後まで結果はどうなるかわからないっていう気持ちはありました」

-フリップは何が悪かった?

「こらえながらジャンプ跳んでいるところがあったので、最後のフリップを頑張らないとってすごく考えすぎて、気づいたら跳んでいたので、自分でもまだよく分かってないですけど、たぶん…跳ぼうと思う前に跳んじゃったって感じです」

-3位という結果で学んだことは

「いろんな場面でいろんな気持ちを抱えながら試合に臨むので、気持ちのコントロールがけっこう難しいなっていうのは学びました」

-学生にメッセージをいただけますか

「まだまだ自分も、夢とか目標に向かっている途中なので、大きなことは言えないですけど、何か自分の、こうしたいってことを最後まで貫くことが大事かなと思うので、自分もそれに向かって頑張っている途中なんですけど、毎日楽しみながら自分の夢に向かって行けたらいいと思います」

-来年は取り返したいなっていう気持ちはある?

「来年のことは考えられてないですし、今シーズンも残っているので、次に向けて頑張りたいという気持ちが今はあります」

-世界選手権へ日本女子をどう盛り上げたいか

「まだまだやらないといけないことはたくさんあって、せっかくの日本開催の世界選手権なので、自分らしく、自分のできることをやって自分らしいスケートをやって、世界選手権でみんなが自分のスケートができれば一番盛り上がるんじゃないかなと思います」

観客の声援に応える紀平梨花さん、坂本花織さん、宮原知子さん=23日、東和薬品ラクタブドーム(撮影・白井康平)

 

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