フリーの演技に臨む高橋大輔さん=日本ガイシアリーナ(撮影・梅本歩佳)

「フィギュアスケート西日本選手権・男子フリー」(4日、名古屋市日本ガイシアリーナ)

関西大学KFSCから出場した高橋大輔さん(32=08年文卒)は161.11点、合計244.67点で優勝。現役復帰後初の栄冠を手にし、目標に掲げていた12月の全日本選手権(大阪・東和薬品ラクタブドーム)への出場を決めた。

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公式グッズのピンクタオルが、観客席で波のように揺れた。午後8時5分、2300人の悲鳴のような歓声に迎えられ、最終滑走に臨んだ。「Pale Green Ghosts」を情感たっぷりに滑り終わると、右足の太ももをポンポンッとたたき「キツかった〜」と声が出た。演技を見守った長光歌子コーチは「我を忘れてしまいました。よくやったんじゃないかと素直に褒めました」と、まな弟子の奮闘をたたえた。

次の目標は、全日本選手権でフリー最終グループでの滑走だ。「大きなミスもなく終われた。近畿選手権では返すことができなかったけど、恩返しというか、応援してくれる人の声援に返すことが少しはできた。思い通りにならないことをクリアできたら、こういう感じになるんだ…と思っている。苦しみつつ充実している」と、会見では笑顔がはじけた高橋さん。32歳の挑戦は、年末の頂上舞台へ向けいよいよクライマックスを迎える。【村岡すみれ】

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