現役復帰を表明した高橋大輔さん=2017年7月2日、関西大学たかつきアイスアリーナ

関西大学の芝井敬司学長(62)が1日、高橋大輔さん(32=08年文卒)の現役復帰について「大変実績のある方ですから、その中での彼の決断なので、支えてあげたいなと思います。もう学生ではないので、たぶんカイザーズの一員みたいな形になると思いますけど、楽しみですよね。応援しています」と全面支援を約束した。

高橋さんは、関西大学たかつきアイスアリーナを拠点とするフィギュアスケートクラブ・KFSC(カイザーズフィギュアスケートクラブ)所属に。関大が高橋さんの〝32歳の挑戦〟を後押しする。

【写真】昨年7月2日、関西大学で行われたアイスショーであいさつした高橋大輔さん

この日、大阪市内のホテルで行われたプロボクシングのWBC世界ライトフライ級王者・拳四朗さん(26=14年人間健康卒)のV3祝勝会に、学長をはじめ多くの関大関係者が出席していた。大学の名を世界に轟かせた伝説スケーターの電撃復帰に、やはり驚きの声が上がっていた。

芝井学長は文学部長時代、高校生だった高橋さんの関大文学部入学を決めた一人だ。「常識の世界で言うと、ほんまに何考えているんだって思うんだけど、もしかしたら彼ならやってくれるかもしれない。すごい選手で結果を出したし、いったん引退して仕事して、もう一度現役に復帰って…。そういう決断をする人だったんだなぁ」と異例の決断に期待を寄せる。

大変しんどい世界やと思う、と池内啓三理事長(75=65年文卒)は高橋さんの胸中をおもんぱかった。「どういう勝算が彼自身にあるかわからないけど、また真剣勝負の世界に戻ってくると決断したんでしょう。それならちゃんとトップ目指さなあかんと思います。それには支援していきます。期待しています」とエールを送った。【山本朝子】

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