梅田キャンパスのTSUTAYA BOOK STOREでコラボライブを行った藤村聡之さん(左)と花房真優さん

指パッチンギネス記録保持者で、関西大学経済学部3回生の藤村聡之さん(20)が13日、毎日放送が茶屋町一帯で開いたイベント「チャリウッド2018」に出演。関西大学梅田キャンパス1階のTSUTAYA BOOK STOREイベントスペースで、シンガー・ソングライターの花房真優さん(22=18年経済卒)とライブを行った。

藤村さんの世界一の技と、花房さんの迫力ある歌声が雨音をかき消した。警報が発令されるほどの大雨の中、書店とスタバが併設された梅田キャンパスは異様な盛り上がりを見せていた。花房さんが荒井由実の「やさしさに包まれたなら」を熱唱。藤村さんの指パッチンが、パーカッションのようにリズムを刻む。関西大学経済学部の先輩・後輩コンビの絶妙なスイング。満員の観客が、惜しみない拍手を送っていた。

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あのOKAMOTO’Sの伴奏で、指をかき鳴らしたことがある藤村さん。花房さんとの初競演に「プロの歌手ってとんでもない歌唱力だなと思いました。天まで届くような歌声で…セッションできるのは幸せなことだなあと思いました」と振り返る。初の書店ライブで緊張していたが、指を何千回鳴らすうちにどんどんハイに。ソロでは星野源の「恋」に合わせ妙技を披露。苦悶の表情を見せながらの〝指ダンス〟は、外国人観光客にも大ウケだった。

フジテレビ「とくダネ!」やTOKYO MXの「5時に夢中!」にも出演。千里山キャンパス内や、関大前でも声をかけられることが多くなった。目標は大ファンだというサカナクションと、指パッチンでセッションすることだ。「世の中に何の役に立たないことでも、やり続けたら世の中から認められる場合もある。僕がそれの当事者というか…」と、夢舞台へ向け指を鳴らし続ける。

今年3月に大学を卒業したばかりの花房さんは、藤村さんとの異色コラボに「指パッチンは思ったより繊細で感動した。本当に楽しかったです。またこうやって関大に帰ってこられる幸せを、かみしめながら歌わせていただきました」と笑顔を見せた。4回生だった昨年5月、梅田キャンパスで全国発売CDのリリースライブを開催。明らかに増えたファンの数に、1年間の成長を見せた。【白井康平】

花房真優さん(左)と藤村聡之さん=関西大学梅田キャンパス

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