900人が集まった関西大学の新入生歓迎の集い(撮影・白井康平)

関西大学が主催する「新入生歓迎の集い2018」が4日、千里山キャンパスの100周年記念会館で行われ、一人暮らしの新入生約900人が出席した。

今年から始まった立食パーティー形式の新入生歓迎行事で、参加費は無料。大学が当初想定していた600人を大幅に超える人数が集まった。サプライズゲストとして宮原知子さん(20=文2)が来場すると、会場から悲鳴に近い歓声が湧いた。

ステージ上で1回転をせがまれる“ムチャ振り”にも、笑顔で応えた宮原さんは「ぜひ大学では自分の好きなこと、興味あることを見つけて、目標や夢に向かって頑張ってください。私も今年から復学するので、自分の夢に向かって文武両道で頑張っていきたい」とアツくメッセージを送った。

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芝井敬司学長(62)は「チャンスは前髪をつかめといいます。きょうは友を得るチャンス。関西大学での友達をつくってほしい」と前髪のない頭であいさつ。やや笑いづらいスピーチで、新入生の緊張をほぐした。

3月20日に関西大学経済学部を卒業したシンガー・ソングライターの花房真優さん(22)は、ゲストライブを行うため千里山キャンパスへ”凱旋”。熱唱で新入生を歌で祝福し「この会だからこそのライブができた。新入生は目がキラキラしていました」と振り返った。

初々しく、ちょっとぎごちないLINE交換。次々と新入生のグループが誕生した。この場で知り合ったという外国語学部の3人組は、まるで以前からの仲良しのよう。若狭ひとみさん(18)は「すごく盛大でびっくりした。もっとショボいかと思ってた」と表情をほころばせる。

岡澤優香さん(18)は「宮原さんにやっと会えた!って感じです。入学式で会えると思っていたので…」と驚きの表情。川本七海さん(18)も「えっみんなLINE交換してるんですか?まだ聞かれてない〜。やばいやばい!」と3人で顔を見合わせ笑っていた。

一人暮らしの関大生、そして親が抱える新生活への不安。新入生同士で悩みや不安を共有し、交流を深めてもらうと、関大生の父母などで組織する関西大学教育後援会が企画。大学や関西大学生協、校友会とスクラムを組んで新しい試みを実現させた。

関西大学公式を騙(かた)る新入生歓迎イベントが大阪市内のクラブなどで開催され、新入生や父母から大学に問い合わせが多く寄せられていた。大学主催で新入生歓迎会を開くことで、うさんくさい新歓イベントを一掃する狙いもある。

教育後援会幹事長の川畑一成さんは「大学が新入生に対してきめ細かなケアができるか、という気持ちの表れ。SNSよりも、こういった場で実際に顔を合わせた方がいい。友達ができるかとか心配だとか、教育後援会には切実な相談が寄せられ、なんとかしないといけないと感じていた。これからも続けていきたい」と恒例行事化を目指す。

最後は新入生がひとつの輪になり、逍遥歌を歌う“関大流”の締めを初体験。演舞を披露した関西大学応援団の明原渡団長(21=文4)は「同じ同級生との出会いの場があることはとてもいいこと。とにかく関大を好きになってほしい」と副団長の門脇悠暉さん(21=システム理工4)も「応援団に興味をもってくれた人もいてうれしかった」と汗をぬぐっていた。

私が1回生の時に、こんな会があったら…(涙)。【小野桃子】

サプライズで登場した宮原知子さんが「乾杯!」
次々と仲良くなる新入生
たこ焼きやお好み焼など、大阪名物をパクッ

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