関西大学千里山キャンパスなどで行われる大規模地震避難訓練・関大防災Dayで、関大生全員に一斉送信される安否確認メールのうち、約5割が受信しながら返信しない“既読スルー”状態だったことが分かった。【写真上・昨年10月27日に行われた関大防災Dayでの地震避難訓練で、避難場所になった悠久の庭 写真下・経商E301教室での統計学の授業中、机の下に隠れる関大生(撮影・白井康平)】

ほぼ100%の関大生が、入学時に緊急連絡メールシステムに登録している。昨年10月27日に行われた関大防災Dayでは、2限授業中の午前11時40分、地震音を流し学生を悠久の庭などの避難場所に誘導。安否確認シートの配布・回収を行うが、通学中や休みの学生にも安否確認メールを送信している。

安否確認シート提出者も含めた全員にメール返信を促しているが、大学関係者によると返信する関大生は5割程度。関大生2万9014人のうち、1万4千人が無視している計算になる。

関大防災Dayは、昨年で9度目の実施。2014年から関大生約3万人にメールを同時送信できる仕組みを導入し、安否確認の有効性を検証している。大学関係者は「100%は無理だとしても、返信する率を少しでも上げていきたい。メールが来ることで、せめてこんなシステムがあるということを学生が認知してくれたら」と話していた。

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