JR東京駅そばの関西大学東京センターに、生活用品大手のアイリスオーヤマ(本社・仙台市)から同社製の最新型炊飯器と米が贈られた。パソコンなどがある学生ラウンジに置かれ、センターを利用する関大生は自由にご飯を炊くことができる。生鮮米も随時送られてくる予定で、関大生の東京での就職活動を後方支援する。

家具小売大手のニトリが、仮眠室を劇的に改造したばかりの関西大学東京センター。今度は家電メーカーとしても知られるアイリスオーヤマが、炊飯器を寄贈した。関大OBで、人事部採用チームの武田光平さん(30=2011年商卒)が同センターを訪問。その際、ニトリが寝具などを無償提供した話を職員から聞きつけた。【写真・アイリスオーヤマの武田光平さんと、関西大学東京センターに寄贈された炊飯器と生鮮米】

「ニトリさんに負けたくないなと。非常に関大生を採りたいですし、アイリスオーヤマのことも知ってもらえれば」と、人事部統括マネージャーの倉茂基一さん(54)に炊飯器と米の無償提供を直訴。武田さんの熱意が通じたのか、同社の最新型炊飯器「銘柄炊き 圧力IHジャー炊飯器 5.5合」とたくさんのお米が届けられた。

東京センターを訪れた関大生であれば、炊飯器とお米を自由に利用OK。駅周辺でおかずを購入すれば、東京での食費を少しでも浮かすことができる。武田さん自身も、夜行バスで上京した際に東京センターを利用した。「就活は経済的にも大変だったので」と、就活生時代に思いを馳せる。

日本の電器メーカーが家電から次々と撤退する中、奮闘するアイリスオーヤマ。来年4月には、9人の関大生が入社するという。倉茂さんは「ウチの元気さ、前向きさは、関大とマッチする。たくさんの関大生に入社して欲しい」とうれしい“獲得宣言”。武田さんは「OB・OGが相談に乗りますので、ぜひ連絡してきてください」と、おなじみのハートマークのロゴが入った名刺の束を、炊飯器のそばにそっと置く。

関西大学東京センターの小林亮介さん(33)は「アイリスオーヤマさんからいただいたご厚意。しっかり利用して欲しい。東京での就活の際に思い出してもらえたら」と話す。ふかふかベッドの仮眠室、ロッカー完備、ごはんも炊ける…。東京での関大生の居場所が、ますます便利になった。

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