第40回関西大学統一学園祭のフィナーレを飾る後夜祭が最終日の5日、千里山キャンパスの中央ステージで約2000人を集めて行われた。【写真上・後夜祭であいさつする統一学園祭実行委員会・常任委員会委員長の三堀峻平さん 写真下・後夜祭に集まった関大生(撮影・白井康平)】

学園祭に関わってきた約750人の実行委員が、約2時間半のカーテンコールで完全燃焼した。歓声があふれ、カクテルライトに照らされた夕暮れのキャンパス。今年から始まった「関大愛ステージ」では、応援団と吹奏楽部、各学部の実行委員が舞台に入り乱れて母校への思いを表現した。

10万人の来場者を目標に掲げた節目の統一学園祭は、好天と日程に恵まれた。3連休と重なった3〜5日は、キャンパス内に人があふれた。4日に中央体育館で行われたかりゆし58の学園祭ライブは、3200人が来場。5年ぶりの来学となったボーカルの前川慎悟さん(36)は「ホーム感がある。チケットを売っている学祭実行委員のツイッターをずっと見ていた。マッチ売りみたいなことをさせてごめんね。いい学校だね。大好きだよ!」と絶叫した。

統一学園祭実行委員会・常任委員会委員長の三堀峻平さん(21=経済3)は、万感の思いを胸に閉会を宣言した。高校球児だった三堀さんは、肩甲骨の機能障害で選手生活を断念せざるを得なかった。何かアツいことを見つけたい。経済学部実行委員会の先輩に誘われたのが、大学生活の転機となった。

大学職員や一部の教授などからは毎年、統一学園祭の日程縮小を主張する声が上がっている。40年続く4日間の伝統を、三堀さんら学園祭実行委員が粘り強い交渉で死守した。「浪人して関大に入りました。同じ年の先輩や年下の同期、悩んでいました。でも、最高の先輩がここまで導いてくれました。僕の大好きな学園祭を守り抜いて下さい。受け継いでいってください」と後輩たちにバトンを渡した。

【関連記事】来場者数でも笑顔の数でも頂へ!関西大学統一学園祭あす開幕-2017年11月1日

後夜祭に2000人 女性応援団長最後の大舞台-2014年11月5日

返事を書く