関西大学の第40回統一学園祭が2日、4日間の日程で開幕する。1978年(昭和53)に始まった秋の祭典は、節目の今年も祝日と土、日が3日間からむ神日程。昨年より2万人多い来場者10万人を目指す。【写真・「あと1日」になった学祭メーターを前にする佐藤良介さん、三堀峻平さん、野村友佳子さん(左から、撮影・白井康平)】

4日間で211のサークル・団体が模擬店を出店。関西大学出身のお笑い芸人・ゆりやんレトリィバァさん(27=13年文卒)がウーマンラッシュアワー、トットとともに凱旋する。沖縄出身の4人組バンド・かりゆし58が5年ぶり2度目の学園祭ライブを行うほか、女優でモデルの筧美和子さん(23)がトークショーで華を添える。

2日午前10時からのオープニングセレモニーで、統一学園祭実行委員長の三堀峻平さん(21=経済3)が開会を宣言。「関大愛」をコンセプトに開かれる最終日5日の後夜祭は、約2000人が参加予定だ。

各大学の学園祭が縮小傾向の中、三堀さんらは40年守り抜いてきた4日間開催にこだわり、大学側と粘り強い交渉を行った。「All One〜進め、共に、頂へ」のタイトルの下、750人の学園祭実行委員が準備に全力投球。3分の1の約250人が学園祭準備のため、実家通いでありながら関大前に自費で下宿する。

三堀さんは「1日1日変化していく学園祭を4日間かけて見てまわってほしいし、4日間やっているという意味を感じてほしい。学園祭は全学交流の場。つながりを生かして強くして、ひとつの目標に向けて頑張ろうというメッセージを受け取ってくれたら」と、タイトルにすべての関大生への思いを込めた。

財務局長の野村友佳子さん(21=文3)は高校生の頃、統一学園祭に来場した時の経験を振り返る。「鳥肌が立つほど人がいる…ってびっくりしました。関大生になって、学園祭を迎えて本当にうれしかった。受験生や地域の方々にも4日間来て欲しい。3万人の関大生がつくる、一大イベントとして見てくれれば」と、受験生や地域住民にも楽しめる学園祭を心がけた。

悠久の庭に設置される中央ステージや第2学舎前の経商工社ステージ、あすかの庭ステージでさまざまなステージ企画が行われるほか、お化け屋敷には入場待ちの行列も。教室での展示・発表にも力が入る。事務局長の佐藤良介さん(20=政策創造3)は「模擬店や教室企画…ひとつひとつに魅力があるし、サークルの企画の見せどころ。学部ごとにも特色が出ている。みんなで楽しんでいただきたい」と、内容に自信を見せる。

昨年は4日間で8万人が来場。2004年の最多記録に並んだ。初の〝大台〟10万人を目指す三堀さんは「今年の統一学園祭は、例年以上に進化している。ひと味違うと感じてもらえるはず。関大の学園祭は笑顔があふれる場所。元気になりに来てください!」と、来場者数でも笑顔の数でも頂点を目指す。

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