プロボクシングのWBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦が22日、東京・両国国技館で行われ、王者の拳四朗さん(25=14年人間健康卒)が同級1位で元王者のペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)を判定2-0で破り、初防衛に成功した。

試合後、ブームスポーツの取材に拳四朗さんは「いつもリングに上がる時、関西大学の名前を背負わせてもらっているのも、関大の名前を売りたいからです。凱旋したいですね」と話し、ベルトを持っての母校凱旋を熱望した。【写真・23日未明、都内での祝勝会で関係者に祝福される拳四朗さん。傷ひとつついてない!?笑顔が印象的でした(撮影・山本朝子)】

有言実行だ。5月26日に関西大学千里山キャンパスで行われた王座奪取報告会。「絶対勝ちますと言い切ることを習慣にしています。こんなところで負けてられない。絶対勝ちます」と壇上で宣言した。試合では強烈な右ボディー連打で、関大生と交わした約束を果たした。

北斗の拳vsらんま1/2の〝アニメ対決〟を制した。挑戦者のゲバラは高橋留美子さんの漫画「らんま1/2」の大ファン。ドラゴンボールも好きだが、拳四朗さんについては「(北斗の拳の)ケンシロウが名前の由来?それは知らない」とうそぶいた。

ケンシロウばりに、相手の〝秘孔〟を突きまくってのV1防衛。4回終了時の公開採点では、ジャッジ3人がゲバラを支持する劣勢だった。腹をくくって、ワンツー主体から大胆な接近戦へと戦術を変えたことが奏功。「しんどかったですけど、皆さんの応援のおかげで勝てた。相手は強かったが、ボディーが後半効いてきた。新しい自分が見えてきた」とトレードマークの笑顔を見せた。

トランクスの腰回りに「関西大学」の文字を入れてリングに上がっている。最低でも20万円は下らないという広告だが、ボランティアで母校のPRを買って出た。「卒業後も関大とともに闘っている感じですね」。V2防衛戦は、5月に王座を奪ったガニガン・ロペス(メキシコ)との再戦が有力。45万人を超える関大生と卒業生の声援をトランクスに受け、拳四朗さんが防衛ロードを進む。【山本朝子】

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