梅田キャンパスの初の「キャンパス祭」が関西大学梅田キャンパス・KANDAI Me RISE(みらいず)で10月22日、「梅関祭(うめかんさい)」として開催される。当日は同キャンパス1、2階のスターバックスコーヒーとTSUTAYA BOOK STOREを午前7時から午後5時まで関大生が独占。8階建のビル型キャンパスをフルに使った、さまざまなイベントが行われる。

千里山キャンパスで行われる統一学園祭に、ひけを取らないキャンパス祭が誕生する。1階のイベントスペースでは、社会学部出身でFM802で活躍するラジオDJ・内田絢子さんと歌手・音楽プロデューサーのtofubeatsさん(26)がトークイベントを開催。関大生シンガー・ソングライター花房真優さん(21=経済4)のライブや、いま話題の指パッチンギネス記録保持者・藤村聡之さん(20=経済2)が世界一の技を披露する。【写真・梅関祭をPRする関大生スタッフ】

おやつタイムには関大出身者が社長であるらぽっぽファーム、五感、りくろーおじさんのお店のスイーツ無料試食会・スイーツフェスが開かれるほか、スタバのコーヒーが先着200杯まで無料。インスタ映えしそうな梅田キャンパス限定カスタマイズフラペチーノも当日のみ販売される。ひと足先に試食した職員さんは「甘く濃厚な味わい」と教えてくれた。

関大生の学生団体・ゼロイチとAPART ENTERTAINMENTもイベントを行う。ゼロイチは「UMEDA CAMPUS QUEST〜君が冒険者だ」と題し、豪華賞品が当たる宝探しクエストを企画。APARTはキャンパスの一室をアパートに見立てた「クリエイティヴ空間×溜まり場」をプロデュースする。近隣の専門学校や店舗も、ハロウィンネールアート体験やワインの試飲などで協力。都市型キャンパスらしい祝祭空間になった。

昨年10月1日にオープンし、1周年を迎えたKANDAI Me RISE。就活生向けのキャリアセンターがあるものの、スタートアップカフェや社会人向けの講座が中心。現役関大生と梅田キャンパスには、距離感がある。同キャンパスの服部真人事務長(47=94年法卒)は「現役生には敷居が高いと思われているので、梅田キャンパスに気軽に足を運んでもらいたい。スタートアップ支援も、学生にこそ来てほしい。卒業後も梅田に居場所があると思ってくれれば」と梅関祭の狙いを説明する。

〝梅キャン〟に足を運んでもらうためには?研究テーマにしていた経済学部・野坂博南教授のゼミ生らが中心となり、キャンパス祭開催の機運が高まった。谷上蓮次郎さん(21=経済3)は「梅田キャンパスから関大を盛り上げたい。関大生が知らないのはもったいない。梅田にキャンパスがあるプライオリティーを感じてほしい」と実現へ交渉を続けてきた。

前例のないイベントで共闘するゼロイチの富江満貴さん(20=環境都市工3)は「梅田キャンパスをアミューズメントパークに。ワクワクするような自由なお祭りにしたい」と準備に全力を注ぐ。APARTの神尾守輝さん(21=商4)も「面白い活動同士をつながり合わせたいし、交流を伸ばすきっかけをつくりたい」。方向性は固まった。

〝梅田キャンパスがあなたと一線超える日…!?〟どこかで聞いたような刺激的なフレーズに、スタッフすべての思いを込めた。服部事務長は、300〜400人の集客を目指す。「毎年恒例のイベントにしたい。今年は関大生限定ですが、今後は様々な繋がりができるお祭りにできたら」。あいにくの雨予報も、ビル内だから問題ない。第1回の成功が、梅関祭の未来図を描く試金石となる。

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