関西大学と法政、明治の3大学が、教育や研究・学生交流などで、結びつきを強化する連携協力協定を締結した。各大学の学生が他大学の科目を履修し、修得単位を所属大学の単位として認定する単位互換制度や、長期間にわたって学生を派遣・受け入れる国内留学制度の創設を目指す。

3大学は都市部にある私立大学として〝立ち位置〟が似ていることや、1880年代に法律学校として設立されたという共通点がある。協定締結を呼びかけた関西大学の芝井敬司学長(61)は「大学の置かれた状況は厳しくなっている。多くの共通課題に対し、情報交換や共同の取り組みを推進していくことは、3大学のみならず日本の高等教育全体にとっても大きな意義がある」と強調した。

今後は研究成果などの共有や体育会の3大学交流戦、音楽サークルの合同コンサート開催などが検討されているが、関大生でありながら法政大や明治大で半年間〜1年間通う留学制度に注目が集まる。単位互換制度は各大学間で活発に行われているが、国内留学はあまり例がない。

関西大学広報課は「まだこれからで、時期は決まっていません。3泊4日の集中講義などとは違い、国内留学となると長期間になるので、学生寮を活用することなどが検討されています」と話した。【写真・協定書に締結し、手を取り合う明治大の土屋恵一郎学長、法政大の田中優子総長、関西大がの芝井敬司学長=関西大学東京センター(写真提供・関西大学広報課)】

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