全国の大学ブランド食品を日本全国から集めた「大学は美味しい!!」フェアが18日、東京都渋谷区の新宿高島屋で始まった。2度目の出展となる関西大学は、産学・地域連携で開発した4つの商品を出品している。鮨千陽(すしちはる、大阪市福島区)との特別コラボ企画「関西大学×鮨千陽」では、会場にイートインのすし店を出店。江戸前にぎり鮨コース(4500円)は、フェア最大の目玉となっている。

江戸前にぎり鮨コースは、化学生命工学部の老川典夫教授と福山黒酢(鹿児島県)が共同開発した生フルーツ黒酢を使ったすし。3年間熟成した黒酢・桷志田(かくいだ)に、国産の生フルーツをふんだんに漬けこんだ生フルーツ黒酢は、豊富なD-アミノ酸によるうま味と果実の風味が楽しめる。ありそうでなかった果実の黒酢。ミシュランガイドでコスパの高さを認められた鮨千陽のすしの風味を、より一層引き立てる。

マーケティングを担当する芳田涼さん(よしだ・りょう、20=商3)は、日頃からよく飲むという大の黒酢好き。「従来のフルーツ酢と違って、最後に喉に来る刺激が少ないんです。それに、美肌効果や老化防止の成分が通常の2倍以上ですから!おいしいですし、お勧めですよっ」と、フルーツ酢への愛がチラリと見えるPRに、つい財布のひもが緩む。【写真・鮨千陽と関西大学のコラボで新宿高島屋に出店したイートインすし店】

生フルーツ黒酢3本入りのピュアミノセットを購入すると、高橋大輔さんが表紙の「るるぶ特別編集関西大学」がもらえるとあって開店30分で完売。みかんソルトも午前中にはソールドアウトした。関大発のアスリート餅・和neチャージSや、やぶマヨ(兵庫県養父市の特産品でつくったマヨネーズ)がブースに所狭しと並ぶ。

商学部西岡健一准教授のゼミ学生が1カ月間かけて準備したブースは、レンガ風の壁紙と緑で装飾され、石畳にレンガ作りの建物、緑の多いキャンパスという関大の魅力を表現。関大広報ムービー「関大って?」からも、関大生や関大前ストリートの楽しい雰囲気が伝わってくる。

大学関係者は「関大のいろんな先生と学生が産学・地域連携で開発した商品を東京で出展できるって、関大の影響力をアピールする機会ですよね。来年も是非参加したい」と話した。フェアは午後8時まで開催されている(19・20日は午後8時30分、最終日の23日は午後6時まで)。【山本朝子】

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