10日午前0時40分ごろ、関西大学千里山キャンパス内の産学研究施設・イノベーション創生センター3階の研究室から発煙し、煙が建物内に充満。煙感知器が作動した。

有毒ガスが発生した可能性もあるとして、関西大学が消防に119番通報。消防車11台を含む救急車、パトカーなど15台が出動する騒ぎとなった。【写真・煙が立ちこめたイノベーション創生センター3階】

同センターは4階建て(地下1階)で、1階にはスターバックスコーヒー関西大学千里山店がある。3階、4階には研究室や、企業のオフィスが入居。研究室は24時間利用可能だが、当時は無人だった。

関係者によると、研究室内の無人実験装置で加熱していたシリコーンオイルから発煙していた。研究室の担当教授が同センターに駆けつけ、実験装置を止めたという。吹田市消防本部によると、消火活動は行っていない。

深夜のキャンパスにけたたましいサイレンの音が鳴り響き、悠久の庭付近に関大生が殺到。騒ぎ出した一部の学生を、警備員が注意する一幕もあった。千里山キャンパスでは2003年9月、当時の工学部研究棟から出火し、実験装置を焦がす火事が起きている。

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