志の輔さんも「ガッテン!」関大生が策伝大賞決勝進出

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大学生が落語の腕を競う第14回全日本学生落語選手権が2月25、26日の2日間、岐阜市で行われ、最高賞の策伝大賞を決める決勝大会に関西大学の落語研究会・落語大学の関大亭丼屯さん(かんだいてい・どんどん、21=化学生命工3)が進出した。

丼屯さんは創作落語「口臭」を披露。岐阜市ゆかりの落語の祖・安楽庵策伝(あんらくあん・さくでん)にちなんだ策伝大賞こそ逃したが、会場の長良川国際会議場を埋めた1400人の観客を笑わせた。【写真・桂文枝さん(前列左から3番目)、立川志の輔さん(前列右から2番目)とともに舞台に立つ関大亭丼屯さん(後列右から2番目)】

落語大学を創設した関西大学客員教授の桂文枝さん(73)、立川志の輔さん(63)が決勝の審査員を務めた。志の輔さんからは、幕が下りた後「よかったよ」とお褒めの言葉をもらった。

創作落語のネタをつくるのに約2週間。策伝大賞に向け約2カ月間、稽古して高座に上がった。丼屯さんは「志の輔さんに褒められてうれしかった。決勝に行けると予想していなかったので、発表直前までトイレに行っていました…。名前を呼ばれてビックリした」と、体重105キロの巨体を縮める。

芸人志望で、一度は大学中退を思い立ったほど。落語や漫才に熱中しすぎて留年が決定してしまった。「緊張する方なので、客席に誰もいないと思ってやっていた。それでも、笑いを取ったという快感はありました」と振り返る。落語大学は、14回の策伝大賞で大賞3人、決勝進出者11人を輩出した強豪。丼屯さんも、偉大な先輩たちに続いた。

同期の関大亭治恩さん(かんだいてい・じおん、21=法3)は「丼屯は落語の概念を崩すタイプ。けいこも熱心で、体に似合わず細やか」と実力を認める。「来年に向けて新しい練習をしたいと思っている。卒業後は芸人になりたい」と意気込む丼屯さん。留年したので、大学生が応募資格の策伝大賞出場チャンスはあと2回(それ以上?)。親不孝、落第、巨体…創作落語のネタはたくさんある。

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