大学が1日限定のキッズテーマパークになった。関西大学カイザーズクラブなどが主催する「まちFUNまつりin関西大学」が11日、千里山キャンパスで行われ、親子連れら6500人が訪れた。【写真・中央体育館前で行われたキッズバイクレースに、親が声援を送る】

凜風館1階は、子ども店長がお金の大切さと働く楽しさを学べる体験型ワークショップに。中央体育館前は、キッズバイクレースのコースになった。野球、サッカー、ダブルダッチなどのスポーツ体験コーナーでは、体育会学生やOB・OGたちが子どもたちを優しく指導。笑顔と歓声が学内にあふれた。

キャンパスが地域に開かれ、子どもにも安全で楽しい場所だと知ってもらいたい。昨年12月13日にも、家族みんなで大学を楽しめるイベント「キャンパスママまつり」を同キャンパスで開催し、4600人が参加している。

カイザーズクラブは、昨年4月に発足した総合型地域スポーツ・文化クラブ。地域の子どもを対象にしたスポーツ体験教室を定期的に開いているほか、白岩優奈さん(15)らが所属するフィギュアスケートのクラブチームもある。

イベントを企画・運営した事務局長の松浦雅彦さん(41=98年文卒)は「関大の新しいファンを獲得したい。いいイベントやってると思ってくれて、次また来てくれる人が増えれば」と、恒例化を目指す。

全国では、学生や関係者以外の立ち入りを制限する大学がほとんど。学内を公道が通り、普段から近所の人や子どもが歩いている関大らしい地域交流だ。

関大生がスポーツ指導を通じ、キッズや親と触れ合う場面も。「学生にもいい経験になったと思う。人のつながりを創れれば」と話す松浦さん。千里山キャンパスで遊んだ子どもたちも、数年後には大学進学が控える。まちFUNまつりは、早めのオープンキャンパスでもある。

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