JR東京駅前にある関西大学東京センターが、上京する関大生向けの専用ルームや仮眠スペースを新設し、就活生に好評だ。パソコンやKU Wi-Fiも完備。証明書の発行や、荷物の一時預かりも行っている。2018年卒の就職活動本格化を前に、サービス拡充も検討中。東京駅からわずか徒歩1分の場所に、関大生の居場所がある。

夜行バスを降りた早朝の東京で、途方にくれた経験はないだろうか。面接や約束の時間まで数時間ある。眠たい、着替えたい…。ネットカフェより安心、しかもタダ。そんな関大生の拠点が、東京駅すぐそばのサピアタワー9階にある。【写真・記者も寝てみました。関西大学東京センターの仮眠スペース】

2007年、現在の場所に移転。就活生用のスペースを一部設けていたが、利用者が急増。ロビーのソファーで寝てしまう学生も出始めた。そこで、2016年に新たに会議室を就活生専用の部屋に転用し、仮眠用マットも4床導入。今年のピーク時には、1カ月でのべ700人の関大生が利用したという。

記者もマットで寝てみましたが…深夜バスで疲れた体を包み込む快適さ。更衣スペースには女子学生のためにヘアアイロン、汗拭きシート、髪留めゴム、ヘアピンや綿棒なども常備。各種証明書や、学割も発行OK。大きな荷物も、閉館時間まで預かってくれる。サークル単位やゼミでの利用も多い。

現在月~金曜は午前9時から午後6時、土曜は午前9時から午後5時まで開館しているが、採用面接解禁の前後には就活ルームも用意され、時間を拡大。今後、就職模擬面接の実施も検討中だ。東海道新幹線の日本橋口改札まで1分。エントリーシートや応募書類を書いたり、スマホを充電する学生が多く、まるで関大生専用の待合室だ。

関西大学東京センターの堀口和弘さん(57=83年社卒)は「東京でのことはできるだけサポートしたい。就活成功の秘訣は、使える資源を最大限活用すること。東京センターもぜひ利用してほしい」と頼もしい。小林亮介さん(32)は「標準語で疲れた学生の心のオアシスだという声をよく聞く。東京センター利用を通じて、さらに関大を好きになってくれたらうれしい」と呼びかけた。

館内だけでしか見られない“関大ムービー”では、ジャルジャルやフィギュアスケートの佐藤信夫コーチ(74=64年経卒)ほかが出演、上京した関大生を応援する。関大の東京キャンパスといっていい東京センター。使わないと絶対に損ですよ!?

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