関西大学応援団バトン・チアリーダー部の定期公演「HELIOS POWER`16」が8日、吹田メイシアター大ホールで行われ、総勢55人の部員がミュージカルに挑戦。約2時間のショーで七変化を見せ、超満員1292人の観客を魅了した。【写真・ミュージカルで不思議の国のアリスを演じる関西大学応援団バトン・チアリーダー部員=12月8日、吹田メイシアター(撮影・行友重治)】

オープニングステージから、会場のボルテージが一気に最高潮へ。史上初、全ステージですべてのスタンツが上がった。ミュージカルは不思議の国のアリスが題材。部員それぞれのキャラクターを生かした構成で、さまざまなダンスやチアの演技を劇中に織り交ぜた。

feelingが今年のテーマ。思いやりや、一人一人の気持ちを大切にする。カイザーズステージでは、今年の体育会を彩った選手たちが登場。いつもは応援される立場のプレーヤーが、チアリーダーたちの晴れ舞台に花を添えた。

引退する4回生には、ひときわ大きな声援が飛ぶ。センターでスポットライトを浴びていたのが、後藤早希さん(22=文4)だ。「ラストステージから見た景色は、言葉で言い表せないです」。ステージの企画・構成を手がけたヒロインは、4年間を振り返った。

自分のやっていることが正しいのか、間違っているのか。わからなくて不安な時期もあった。企画という役職に就いて一人一人の部員と向き合った時、仲間やヘリオスのことを心から誇りに思った。「4年間辛いこともたくさんあったけど、続けてきたからこそ見える景色や達成感。そして、感動。続けることに意味があったと思います」と、後輩たちに熱いメッセージを残した。【山本朝子】

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