総合情報学部の講師を務める谷雅徳さん(54)が5日、関西大学千里山キャンパスで行われた「LAUGH&PEACE お笑い王決定戦2016」の審査員として来場。お笑いタレント・越前屋俵太(えちぜんや・ひょうた)として1998年に講演会を行って以来、18年ぶりに統一学園祭に来学した。

俵太さんは関西大学社会学部在学中の1981年(昭和56)、新宿スタジオアルタからの生放送「笑ってる場合ですよ!」(フジテレビ)出演をきっかけに芸能界デビュー。社会学部の学生として籍を置きながら、ABCテレビの「探偵!ナイトスクープ」の初代探偵や、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」などの人気番組を担当した。

2004年ごろ、自らの意思で芸能界から姿を消した。充電期間を経て、書道家の俵越山(たわら・えつざん)として活動を再開。2009年から総合情報学部の客員教授に就任した。現在は講師として、エンターテインメント論の授業を受け持っている。

ブームスポーツの直撃に「学園祭の雰囲気が違う。僕の頃は階段下で、エロビデオを500円で見せていた」と、様変わりした学祭の風景を見渡した俵太さん。スポーツ紙やネットニュースなどで“消えた芸能人”と報じられているが、引退したつもりはないという。「いろいろ騒がれていますが、待っている人もいる。何かしらやろうと思っています」と、本格的なタレント復帰を宣言した。

審査員として、関大生のお笑い9組を鋭い視線でジャッジした。破天荒な芸風で、テレビを席巻した俵太さんは「意外にみんなオーソドックスだった。ピコ太郎が流行っているから、音楽系のネタがもっとあると思っていたけど…。おとなしかった」と手厳しい。【写真・関大生の舞台に厳しい視線を向ける越前屋俵太さん=11月5日・千里山キャンパス】

総合情報学部の講師としての顔も見せた。「海外に出て行ってほしい。世界を笑わせなあかんなぁ、と。日本人はユーモアがない人種だと思われている。狭いエリアじゃなくて、世界を相手にしてほしい」と話す。96年にはカンヌ国際広告祭の広告部門金賞を受賞。関大生へのメッセージへは、自身の海外進出を予告する言葉かもしれない。

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