野村萬斎さんが、千里山キャンパスで舞った!関西大学の創立130周年を祝う記念式典が4日、統一学園祭でにぎわう千里山キャンパスで開かれ、800人の大学関係者が出席した。【写真・関西大学創立130周年記念式典で三番叟を演じる野村萬斎さん=BIG100ホール(撮影・行友重治)】

芝井啓司学長(60)は「過去と現在と未来を結びつけながら、学歌に歌われる自然の秀麗、人の親和の精神を固く守り、未来に向けて勇気をもって、歩んでまいりたいと考えます。若き学生の未来が、力強く開かれんことを」とあいさつした。

校史の節目は、フィギュアスケートを練習する高橋大輔さん(30=08年文卒)が本田望結さんを呼び寄せ、手をとり合って氷上を滑走するオープニングムービーで幕を開けた。BIG100ホールに設けられた能舞台には、狂言師の野村萬斎さん(50)と能楽師の山本章弘さん(56=83年文卒)が登場。萬斎さんは祝福の舞・三番叟(さんばそう)を披露した。

ビデオメッセージでは、経済界からパナソニックの大坪文雄特別顧問(71=71年工院修了)やパソナグループの南部靖之代表(63=76年工卒)が、母校への思いを口にした。特別校友の桂文枝さん(73)、宮根誠司さん(53=87年経卒)、阪神の岩田稔投手(33=06年経卒)からも祝福の言葉が届く。芥川賞作家で、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さん(36)は「北陽高校が関西大学の付属校となったようで、僕もなんとなく関大出身者の雰囲気を出している。関西大学の一員として応援してくれたらうれしい」と画面を通じてコメントし、場内を笑わせた。

また、関西大学は同日、2036年(平成48)の創立150周年に向けた将来構想「Kandai Vision150」を発表。今後20年間で目指す未来の大学像を示した。

Kandai Vision150のメインテーマは「多様性の時代を、関西大学はいかに生き抜き、先導すべきか」。池内啓三理事長(74)は「肝心なのは、この130周年が未来への出発点となること。予測困難な時代にあって未来を問い、対話を重ね、答えを模索し、挑戦する姿こそ私どもの目指すべき将来像。本学関係者が一丸となって、より輝ける未来を、志向していく」と力強く宣言した。

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